そこにあるのは生活。自転車で路地裏散歩|NEW ANGLE vol.4
わたしたちの生活には、まだ見ぬトキメキがたくさん潜んでいる。少し視点を変えると、いつもの道でも新しいことに気付けたり。縁遠く感じていたことも、誘われてやってみると案外しっくりきたり。HATSUDO編集部が、日常から非日常までさまざまな体験を通してトキメキを発見する連載「NEW ANGLE」をお届けします。
2024.05.18
INDEX
路地の居心地が良いのは、なんでだろう。
自転車でしか味わえない風を感じながら、春色収集の冒険に出たNEW ANGLE vol.3。さまざまな街を巡ってみると、開けた道の清々しさを感じる一方で、一本奥に入った「路地裏」の居心地の良さにも気付いた。
自転車散歩中にときめいた路地たち
一期一会の生活。
新幹線の車窓から見える景色に、ふと「ここで生活をしている人がいるんだ」と不思議な感覚になったことはないだろうか。自分が住む世界とは違うその絵の中にはきっと、目には見えないいろいろな表情や想い、暮らしがある。目的もなく訪れた、もしかするともう二度と来ることはないかもしれない路地裏にも、同じことを感じた。
年季を感じる家。通学路の標識。母に駆け寄る子ども。古び鉢を彩る緑。工夫して干された洗濯物。新幹線から見るよりも近く、ゆっくりと流れてくる路地裏の景色。この場所が心地良いのは、当たり前にある「生活」の愛おしさに気付かせてくれたからかもしれない。
今回冒険を共にした電動アシスト自転車:PAS CRAIG(マットラベンダー)