連載|すこし、遠回りをしていくから
2023.12.04
vol.7 - 半分の月 -〈勝呂亮伍〉
私がこれからどんな生きたかたをしようとも、きっと変わらずに接してくれる友人がいてくれることは、とても幸せなことだなと思う。
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彼がいてくれるから私は写真を続けていられるのだろうと思うし、彼も自由に自分の好きな道を進んでいけるのだろうと思いたい。
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静かな商店街と新旧の家々、ぽつぽつとある少し背の高いマンション。 駅前ではしゃぐ制服を着た小学生、何かの集まりのあとにお喋りをしながらゆっくり歩く老人たちと忙しそうに自転車を漕ぐ主婦。
ありふれた光景に感動しながら、変わった生き方を選んでいるから不思議だ。
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大学の落とした単位の補講の終わりに、餃子が食べたいという理由だけで急に三島に行ったこと。 メガネを作りたいと鯖江に行き、なぜかラジオに出て、そのままヒッチハイクで岐阜まで行ったこと。 京大をママチャリで走ってみたいと思って、京都でママチャリを買って、そのまま四国を一周したこと。四国の名前も思い出せない漁村でみた送り火の光景を私はいつまでも覚えていて、それが撮っているひとつの理由だったりする。
そういう、よくわからない遊びを私はまた、君としたいと想う。
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