たまには他力本願もいい。横浜を巡る自転車ガイドツアーで自分だけのトキメキ探し｜NEW ANGLE vol.6

たまには他力本願もいいじゃない

出かける先を自分で決めるのもいいけれど、たまには誰かにどこかへ連れて行ってほしい。そんな願望を叶えるべく、自転車のガイドツアーに参加してみた。場所は、横浜のYAMAHA E-Ride Base。

坂道どんとこい。いつもと違う上り坂

いつも乗っているママチャリとは違うスポーティな自転車とヘルメット、そしておそろいのグローブ。ふだんとはちょっと違うスタイリングだけど、みんなで着ると少しだけ一体感が出て自然と笑顔になる。

信号待ちしている交差点の向こうに、大きく急な坂が見えた。まさかあれを…という不安が頭をよぎった私たちに気づいたのか、ガイドさんが笑顔で言った。

「あの坂を登っていきます（笑）。アシストモードを最大にすればラクに登れるので、ボタンを押してみてください」

信号が青に変わり、ペダルを踏みだす。

これって自転車？バイクだっけ？？というくらい足が軽い。まるでスターをゲットしてピカピカ光りながら走るゲームの主人公のように、激坂をなんなく超えていく。自転車が気持ちいいものだとは知っていたけど、坂や段差、長い距離をこんなにもラクに走れるのなら、もっとどこまでも行けてしまうような気持ちになった。

ゆっくりと時間が流れる野毛山公園

坂を登り切ったところで自転車を降り、一息つきついでに野毛山公園を歩いてみた。奥へ進むと大きな展望台があって、海と空にかこまれた横浜の街を一望する。

バスケットボールの音だけが響く平日の昼間。無音よりも心地よいそのリズムが、いつもはせわしなくすぎるだけの時間をゆっくり、ゆるやかにする。

この景色の中にも、暮らす人、働く人、遊ぶ人、さまざまな人が集まっているのだろう。ずいぶん高いところまで来たんだなと気付いたと同時に、小さな達成感が胸にこみあげてきた。

自転車でしか感じられない風

山下公園を目指し、登ってきた野毛坂を下る。

向かい風を切る開放的な感覚は、日常の中の非日常を味わえる。自転車で下り坂を駆け抜けるときにしか感じられない風があると思う。

野毛から山下公園までの道のりには、歴史的な建築物や赤レンガ倉庫などみなとみらいらしい街並みが続く。

想像を膨らませる休憩時間と名残惜しい帰り道

野毛から山下公園まで、徒歩だと40分の距離も、自転車では15分でたどり着く。電動アシスト自転車なので、疲れもほとんどない。これは行動範囲が広がりそうだなと、海辺で想像を膨らませる。

スタート地点のYamaha E-Ride Baseまで戻る途中、目の前には観覧車。野毛山公園から見下ろしていた風景が、今は目の前にある。「定番だけど締めにぴったりの景色だな…」と、少し名残惜しい気持ちでガイドツアーが終了。

ときめく心は自分だけのもの

横浜のさまざまな風景を、1~2時間とは思えないほどぎゅっと一気に体感できたことは、ガイドツアーならでは。たまには誰かに連れて行って欲しいという願いは、想像以上の形で満たされた。

頬をなでる風と、すぎゆく景色。
こどもの頃の夏休みを思い出すような青い空。
前を走るかわいい車の曲線。
道端に力強く咲く花。
木陰から見えたタクシーの鮮やかな黄色。

電動アシスト自転車はペダルをひと踏みするだけでぐいぐい進み、走行中に余裕が生まれるからか、普段は見逃してしまいそうな小さなトキメキにも気づくことができた。

たとえ誰かに連れて行ってもらう場所だとしても、自分が感じたトキメキは自分だけのものだ。

Yamaha E-Ride Base　施設案内

乗って、楽しい──。さまざまなモビリティを提供しているヤマハ発動機は、人々の移動に喜びと豊かさ、そして感動をもたらしています。Yamaha E-Ride Baseは、ヤマハ発動機のスポーツ電動アシスト自転車・eBikeの乗車体験ができる施設。モビリティの楽しさとともに、ヤマハ発動機の製品やモノ造りの姿勢を体感していただけます。
詳しくはこちら

⚫︎eBikeの無料体験
・ガイドと一緒に横浜のおすすめスポットを巡るツアー（所要時間：120分、走行距離：約6km）
・ガイドなしのeBike乗車体験（1回30分程度）

⚫︎アクセス
みなとみらい線「新高島駅」3・4番出口から徒歩1分
「横浜駅」東口から徒歩10分

⚫︎営業時間
3月～9月　   10:00～19：00
10月～11月　10:00～18：00
12月～2月　  10:00～17：00

休館日
毎週火曜／第1・第3月曜
※第1・第3月曜が祝日の場合はその週の水曜が休館となります