船で海の散歩。船と風が出会わせてくれた初めての景色|NEW ANGLE vol.1
船で街から離れ、海を散歩してみる。風や波の音が、雑音をかき消す開放感。いつもと違って見える新しい景色。HATSUDO編集部が、日常から非日常までさまざまな体験を通してトキメキを発見する連載「NEW ANGLE」をお届けします。
2024.01.27
INDEX
Cruising stroll
何度か来たことのあるこの街で、初めて船に乗る。
風を切りながら、街から少しずつ離れてみる。
エンジン音と重なった波音が心地よい。
船の航跡は、くじらの尾のようにも見えた。
横浜ベイブリッジをくぐる。
はじめて見た、橋の裏側。
晴れた日の青い世界もいいけれど、境界線が霞み白くぼんやりとした世界はなんだかやさしい。
昔、観覧車から海を見たとき、船は風景の一つとしてそこにあった。自分と関係のないものに思えたけれど、船に乗ってみると今度は観覧車が風景になる。
もしいつかあの観覧車に乗って海を見渡すときが来たら、船からこちらを見る人たちや、今見る景色に想いを馳せるかもしれない。
くつろぐかもめ、大黒ジャンクション、静かな海。
知らない一面を見せてくれた気がしてうれしい。
こどもの頃、電車の窓に張り付いていたあの頃のように、船から見えるすべてから目が離せなくなった。
いつもの電車じゃなくて、船へ。
朝から夜へ。冬から春へ。
ときに家族と、ときに友人と。
少し角度を変えてみると、街や自然はいつだってあたらしい景色を見せてくれる。
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連載:NEW ANGLE
vol.2「春の風を切る。ペーパードライバー編集部員がときめいた“はじめて”のレンタルカート」