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発動HUNT

自然に合わせて撮る。ふと力が抜ける、その瞬間に

▼profile

name:小野田陽一

occupation:フォトグラファー

Instagram:@yoichionoda

 

▼outfit details

T-shirt:山と道

pants: TEATORA

shoes : NEW balance

INDEX

Q1. トキメキが発動していることは?

自然の中で過ごす撮影の時間です。山に登ったり、海辺に行ったり、畑に入ったりと、農業や資源に関する現場に赴くロケが増えてきました。もともと風景写真が好きで、写真集を作り、個展を重ねてきたので、そんな現場に行けることが嬉しいです。

スタジオで大勢のスタッフと動く現場にもやりがいはありますが、自分がいちばん自然体でいられるのは、やっぱりロケ撮影。空や木や風を感じながら撮っていると、心と体の力がふっと抜けるような感覚があります。

最近印象に残っているのは、熊本での3日間のロケ。すべて雨予報だったのですが、思い切って森に入りました。びしょ濡れになりながらも、その場でしか出会えない光景が広がっていて。思い通りにならない自然に、自分たちを合わせていく。その過程そのものが、すごく楽しかったのを覚えています。撮影後のごはんや、移動中に寄った温泉なども含めて、ふと「幸せだな」と感じる瞬間こそが、トキメキなのかもしれません。

 

Q2. きっかけは?

これといった大きな転機があったわけではないのですが、40代に入ってから、仕事への向き合い方が少しずつ変わってきました。30代までは、「大きな仕事をしたい」「活躍したい」という気持ちが強かったんです。でも今は、仕事のありがたさを感じる一方で、「この仕事は誰のためになっているんだろう?」、と考えることが増えました。

顔の見えない誰かのためではなく、目の前の人に喜んでもらえること。これからの社会や環境の為になる仕事にフォーカスしたい。資本主義に寄りすぎない行為が、今の自分には大切なんだと、実感するようになりました。

Q3. これからやってみたいことは?

「土」をテーマにした作品集をつくってみたいと考えています。
生き物が育つには、まず“土”が大事だということを、あらためて実感するようになりました。奄美大島にある泥染めの工房「金井工芸」を訪ねる予定もあります。物理的な“土”と、自分自身にも重ねられるような概念としての“土”の両方に向き合ってみたいと思っています。

子どものころ、夏休みに自由研究をしましたよね。でも大人になると、誰かに頼まれた仕事はやるのに、自分の研究や表現には、なかなか時間を取れません。本当は、大人にこそ「自由研究」が必要なんじゃないかと思っています。自分の「知りたい」「撮りたい」に向き合う時間を、もっと大切にしていきたいです。

CREDIT

photo(portrait):Hayato Watanabe

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PROFILE

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

“トキメキ”発動中

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

わたしたちを素敵な未来へ導く"トキメキの発動"にフォーカスし、その原動力を探求、発信しています。


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