思わずときめいてしまう。フィルムで撮る、記念日のような写真
▼profile
name:青木鑑次郎
occupation:フォトグラファー
Instagram:@kanjiro_aoki
▼outfit details
shirt:H BEAUTY&YOUTH
pants:UNIVERSAL OVERALL
shoes:REGAL
2025.07.20

INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
公私ともに写真を撮っていますが、一番ときめくのは、やっぱりフィルムカメラ。出費もかかるし手間も多いのに、見るたび「うわ、かわいいな」と思ってしまう。ときめきたくないのに、ついときめいてしまう感覚です。
たぶん、幼少期の写真がフィルムだったこともあって、どこか懐かしさを感じるんだと思います。でも、ただレトロだから好きというより、ノスタルジックさに新しさや挑戦が混ざった写真に惹かれるんですよね。韓国や台湾の写真、K-POPのコンセプトビジュアルにも、そういう魅力を感じます。
これまではEC撮影などデジタルでの仕事が多かったのですが、最近は少しずつフィルムでの撮影を提案できるようになってきました。基本的に、ご相談いただいたらなんでも「やってみたい」と思うタイプですが、特に好きなのは“かっこよすぎない写真”。記念日のような空気感があるものが好きで、気づけば、そんな写真ばかり撮っている気がします。
日常で撮る写真も、人が被写体であることが多くて、カップルが笑い合っていたり、親が子どもを静かに見ている姿だったり。小さな幸せの瞬間に出会うと、自然とカメラを構えたくなります。
Q2.きっかけは?
自分がしんどい時期に出会った、写真家 ハービー・山口さんの写真がきっかけでした。ニュースサイトで偶然見かけて、「こんな世界があるんだ」と心が救われたような感覚があって。
そこから、自分でも写真を撮りたくなり、卒論では「エンジョイファッションしてる人を外見問わずに撮る」というスナップ企画をパリやロンドン、ミラノ、NYでやってみたんです。
そのとき感じた楽しさや、人との距離感は、今の“あたたかさのある写真が好き”という感覚につながっている気がします。
Q3.これからやってみたいことは?
やりたいこと、めちゃくちゃあります(笑)。
まずひとつは、サッカーと写真を掛け合わせた仕事。自分自身も今でもプレーすることがあるし、観るのもずっと大好きなんです。だから、いつかサッカーに関わる撮影ができたら、最高だなと思っています。
それから、ずっと憧れているのが、雑誌『Kinfolk』に自分の写真が載ること。掲載されている写真は、物も人もあたたかく写っていて、余白の使い方もすごく美しくて。自分が理想とする世界観に、とても近いんですよね。
もうひとつの夢は、K-POPアイドルを撮ること。いろんなグループのコンセプトフォトを見るたびに、「うわ、またすごいのきた…!」と心が動くんです。あのこだわりや世界観にときめいているので、いつかその現場に立てたら嬉しいなと思っています。
