白い箱から広がるトキメキ。古着とカルチャーが交わる店づくり
[profile]
name:riko ishikawa
occupation: @en.tokyo オーナー
Instagram:@riko_ishikawa
[outfit details]
tops:古着
denim:vintage levis
shoes:the row
2025.06.22

INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
池尻大橋に<en>という古着屋をオープンしたのは、2025年6月。まだ始めたばかりですが、このお店を通してお客様がときめいてくれたと感じる瞬間が、いまの自分にとって一番のトキメキです。
服でも空間でも会話でも、「好き」に出会うきっかけになれたら、それだけでうれしいです。自分自身、いろいろなテイストが好きなのですが、古着を通してファッションの奥深さを日々感じていて。<en>ではより多くの方の好きのきっかけとなりたいので、7〜8割の人に「なんか良い」と思ってもらえるくらいの、尖りすぎず、でもちょっとクセのあるものを選んでいます。その時代にしかつくれなかった縫製や生地、デザインの個性など、服好きとして惹かれる部分がたくさんあって。下げ札も手づくりで、1着ずつコメントを書くのも楽しみのひとつです。
物件探しのときに、レトロなタイルや陶器のドアノブ、土間の床、ガラス扉など、古い建物ならではのディテールに惹かれていることに気づきました。今のお店も、古くてちょっと変わった建物。自分のトキメキが、自然とにじみ出るような場所で、とても気に入っています。
Q2.きっかけは?
前職では、アパレルブランドの販促を担当していました。ポスターやビジュアル制作、インフルエンサーとのやり取りなど、伝えるためのあれこれを幅広く経験し、学びも多くありました。ただ、自分は“0→1”が好きなタイプで、アイディアもどんどん溢れてきてしまって(笑)。「こうなったらもう自分でやるしかない」となりました。
ちょうどその頃、ひとりで過ごす時間が増えて、久しぶりに自分とちゃんと向き合えるようになって。予定のない休日に古着屋を巡るうちに、「やっぱりファッションが好きなんだな」と再確認しました。気持ちが抑えきれず、当時は副業が禁止だったのですが、名は明かさず“無名”でPOP UPを開いてみたら、想像以上にお客さんから反応をもらえて。26歳でひとりでお店を始めるなんて、想像していませんでしたが、「必要としてくれる人がいるなら、やってみよう」と思えたことが大きなきっかけになりました。

Q3.これからやってみたいことは?
自分自身もそうだったように、デジタル社会やSNSの発展で便利になった一方で、人と比べて自信をなくしてしまったり、リスクヘッジが上手くなりすぎて、成長する機会を逃してしまったりする人が増えているように感じます。だからこそ、そういった方にとっての「気づきのきっかけ的な存在になれたら」とも思っています。
そしてこれからは、<en>を通して色々な方とのつながりを大切にしながら、カルチャーをもっと盛り上げていきたいです。昔から「世の中にイケてる人を増やしたい」というビジョンがあるので、好きなことに素直に、自分の人生に責任を取れる人が増えたらうれしいです!
また、この場所は、ラックを自由に取り外せるように設計していて、全部外せば“白い箱”になります。服だけに限らず、展示やイベント、誰かとのコラボなど、私自身も形にとらわれず色々なことに挑戦していきたいです!
