今月のイラスト
2025.05.26
『プロセス』Studio-Takeuma(タケウマ)

蚊が大量にいて虫よけしていなかったので顔や腕にたかられる。
それを叩きながら描いてたら小学生くらいの女の子2人組が「変な人がいる」とささやいてるのが聞こえる。
さらに「私、空手ならってるから大丈夫」とか言ってる。
平日の明るい時間に何度も顔を叩いてるおじさんは不審だし仕方ない。
蚊は夏のイメージがあったから油断していた。
どうやら暑いと却って潜んでいるそうで、今の時期(5月)や夏の朝晩が活発なのだそうな。
突然ですが、絵の楽しみ方にはいろいろある。
注目しやすいのはアウトプット(作品)の楽しみ方。
褒められると嬉しいし、鑑賞しても楽しい。
一方で、絵(というか創作)にはプロセスもある。
とある海外の著名なスケッチャーによると、スケッチの目的は作品制作の素材ではなく(それもあるけれど)、プロセスだ、とのこと。
スケッチしながら樹々の匂いを嗅いだり、触ったり、ときにはご飯を食べながら絵を描いて、絵を覗いていく人や、周囲の人の話し声を聞いたり、話しかけて談笑したり、
それは実体験の集まりで、得られる楽しさは絵を褒められるのとは別の気持ちよさがある。
蚊にたかられたことは全然楽しくないけれど、
そんな中で描いたことや、蚊の生態を知れたことは良い経験です。