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初めての始まり。

ファッションと日常、たまに“ほっこり” 。自由気ままに進むSiroの道のり

親友と始めた古着屋、気ままな散歩、そしてカメラに収める日々。大学生活を送りながら、Siroは自由に動き、ファッションや日常の景色を遊ぶように表現している。

「大きな感動というよりも、じんわりあたたかくなるような“ほっこり”した感覚が、自分にとって大事なのかもしれません。」

自由に動き回ることで見えてくる、小さな発見たち。奈良から上京してファッションに目覚め、今は思うままに楽しむ自由な日々をたどる。

INDEX

着るたびに見えてきた、自分だけの“これがいい”

ファッション中心の発信をされていますが、興味を持ち始めたきっかけは何だったんですか?

大学で上京したのがきっかけです。それまでは奈良の田舎で暮らしていて、ファッションに全然興味がなくて。高校までサッカーを10年間やっていて、スポーツに夢中で過ごしていた時期が長かったんです。母が買ってきた服をそのまま着ているような感じでした。

でも大学に入って、周りの人たちを見たときに、「自分、めっちゃ無頓着やったんやな」と衝撃を受けて。それが、ファッションに目を向ける最初のきっかけでした。

そこから、どう変わっていったんですか?

最初はYouTubeやSNSでいろんな動画を見ながら、片っ端から真似してみました。服を着ては脱ぎ、気づくと家で2時間ほどファッションショー状態に(笑)。当時は今とは真逆のキレイ系を着ることもありましたが、少しずつ自分に似合う服がわかってきて、「これがいい!」と感じる瞬間が増えて、ファッションがますます楽しくなっていきました。

ある程度自分のスタイルができてきたころ、親友から「一緒に古着屋やらへん?」と誘われて。彼が、良い意味で“ぶっ飛んだ服”を着る人で、その影響もあって、スカートを履くようになったり、自分のスタイルがまた一段広がった感覚がありました。

初めてスカートを履いたとき、どんな気持ちでしたか?

正直、視線が怖かったですね。「なんでスカート?」と思われてるんじゃないかと不安になったりして。でも、何度も履いているうちに慣れてきて、もしかして「おしゃれやな」って思ってくれてるのかもと受け取り方が変わって。自分の気持ちが変わると、視線の感じ方もポジティブになっていくんですよね。

素敵な考え方ですね。ファッションに対する価値観も変わっていきましたか?

どこまでも“自由でいいんだ”って思えるようになりましたね。性別や年齢にとらわれず、自分が着たいと思う服を楽しめることの面白さに気づきました。ジェンダーレスなファッションも、自分にとって自然な選択肢のひとつになったというか。好きな服を着られるようになってから、外に出ること自体も前より楽しめるようになった気がします。

なんでもない景色の中に、“ほっこり”を探して

SNSでの発信や、外に出るときに何か変化がありましたか?

生活がよりアクティブになった気がします。撮影も編集も楽しくて、特に編集作業はコンテンツが形になっていく過程にすごくワクワクするんです。趣味と言ってもいいほどハマっています。でも、ずっと家で作業してると疲れもたまるので、最近は散歩やランニングの時間を意識的に取るようになりました。頭も体もスッキリするし、気持ちの切り替えになるんですよね。

散歩やランニング中はどんなことを考えているんですか?

スマホも見ずに、ただぼんやりする時間が多いです。そのとき、自分がこれまでに行った美術館の展示や、印象に残った風景、刺激を受けたクリエイターさんの動画などをぐるぐる思い返しながら、これをどう動画に落とし込もうかを考えています。

歩きながら動画の構成を考える時間が、思いのほか心地よくて。最近はカメラも買ったので、出先で「撮りたい」と思った瞬間を残すのもすごく楽しいです。外に出る理由がまた一つ増えた気がしますし、動き回る毎日も自分っぽさにつながってるのかもしれないです。

ファッションだけでなく、日々動き回ることもSiroさんらしさを作っているんですね。

もともとはインドアなタイプなんですけどね。最近は、朝に近くの川沿いを歩く時間がとても心地いいんです。何気なく歩いているだけでも、ふとした瞬間に、じんわり心が動くことが多くて。

どんなときに心が動くんですか?

散歩していたら、手をつないで歩いている老夫婦を見かけてグッときました。歩幅もピッタリで、すごく自然な感じで。時間がゆっくり流れているように見えたんです。こういう光景は、家にいたら見逃しちゃうんだろうなって。外に出るって、案外大事かもしれないですね。

近所の川沿いでボート部が練習してるんですが、冬の間は走ったり筋トレしたり、陸上でのトレーニングが多かったのに、最近は川でボートを漕ぐ姿をよく見かけるようになって。「あれ?春来てる?」って、ちょっとした変化を感じました。こういう季節の移り変わりを見つけるのも、外に出る楽しさのひとつかもしれないですね。

季節の感じ方がユニークですね!

なかなかないかもですね(笑)。街中の植物から季節を感じることも多いし、桜の季節は自然と外に出ることが増える気がします。

あとは、実家で柴犬を飼ってるので、外でじっとしている柴犬がいるとつい見てしまいますね。全部を言葉にできるわけじゃないけど、そういう瞬間を写真や動画に残して、フォロワーさんや身近な人と共感し合えたときは嬉しくなりますね。

大きな感動というよりも、じんわりあたたかくなるような“ほっこり”した感覚が、自分にとって大事なのかもしれません。

将来像はまだぼんやり。でも、動き続ける日々が自分を作っていく

今後、挑戦してみたいことはありますか?

実はまだ「これだ!」っていう将来像は決まってないんです。でも、今興味があることをどんどんやってみたいですね。

今、特に興味があることは何ですか?

今は親友と古着屋をやっていて、もっと大きくしたいなって思っています。ふたりで力を合わせて、しっかり続けていける場所にしていきたいです。

実は去年、就活もしてみたんです。その中でいろいろ考えた結果、やっぱり自分がやりたいのはこっちだなと気づいて。それなら、古着屋や今の活動をとことん頑張ろうって決めました。

発信については、何か考えていることはありますか?

今はファッションが中心ですが、スキンケアとかビューティー系もやってみたいですね。YouTubeも準備中なので、ファッションに限らず、もっと日常のことも発信していけたらと思っています。

その柔軟さ、素敵ですね。

ありがとうございます。やっていく中で変わっていくこともあると思いますけど、それもまた楽しいんですよね。興味のあることを自由に試していくスタンスが、今の自分にはしっくりきている気がします。

Siro

奈良県出身、東京の大学に通う4年生。大学進学をきっかけにファッションに目覚め、現在は親友と共に古着セレクトショップ「AsIAM(アズアイアム)」を運営中。日々のファッションや暮らしをInstagramで発信。動画でもその世界観を楽しく表現している。国内外にフォロワーを持ち、親しみやすく等身大な発信が注目を集めている。

Instagram:@sirowott
Youtube:@sirowottt

CREDIT

photo:Nanako Araie
edit/text:Hinako Masuyama

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PROFILE

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

“トキメキ”発動中

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

わたしたちを素敵な未来へ導く"トキメキの発動"にフォーカスし、その原動力を探求、発信しています。


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