選ぶことが増えた日々。買う場所と過ごす場所が、小さな豊かさをつくる
[profile]
name:maeda mariko
occupation:パタンナー
[outfit details]
knit / pants / belt:YOKE
shoes:NIKE
2025.04.23

INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
3年前に東京から湘南エリアに引っ越し、暮らしの中にある小さなトキメキに気づくことが増えました。いま住んでいる平塚は、海も山も近くて、気持ちがすっと落ち着く場所。自分に合ったリズムで日々を過ごせている実感があります。
Q2.きっかけは?
東京で働いていた頃は、「私はここにいちゃいけないのかも」と思うことがあって、どこか落ち着かない日々が続いていました。
そんなとき、友達に誘われて茅ヶ崎にサーフィンをしに行ったんです。地元の人たちがとてもオープンで、初対面でも自然に会話ができたことに驚いて、「ここに住んだらきっと幸せになれる」と直感的に感じました。
地元が熊本の山の方で、知らない人同士でもすぐ打ち解けるような空気が当たり前にあったので、湘南の雰囲気がすごくしっくりきたんだと思います。そのときの感覚が忘れられず、湘南エリアへの移住を決めました。

Q3.トキメキポイントは?
いちばんのトキメキは、食べものを“自分で選んでいる”実感があること。 東京にいた頃は、スーパーでなんとなく選ぶのが当たり前でしたが、今は八百屋さんや魚屋さん、卵の直売所などが身近にあって、「誰がつくったか」がわかるから安心できます。 「今日はどこで買おうかな」と考えるのも、日々のちょっとした楽しみです。
作業場からは木々が見えて、ベランダに出ると富士山が見える。気が向いたときにすぐ自然と向き合えるこの環境も、とても気に入っています。
最近は小さな車を買って、週末に夫と近くの町へ出かけることが増えました。 よく行くのは、二宮の小高い山の上にある吾妻山公園。芝生が広がるその場所で、本を読んだり、ぼーっとしたり。外にいるのに“もうひとつのリビング”のようで、静かに過ごすその時間がとても心地よく、トキメキを感じています。
Q4.これからやってみたいことは?
染色にチャレンジしてみたいと思っています。こちらに来てから、古着に草木で色をつけて販売している方と出会って、その姿にすごく刺激を受けました。
私はパタンナーとして形をつくる仕事をしているので、そこに自分で染めた色や模様を加えることができたら、もっと自由にものづくりができるんじゃないかと感じています。
昔から民族っぽい柄が好きで、自然のものを使って自分らしい表現ができたらうれしいです。ベランダで植物を育てながら、少しずつ準備を進めていこうと思っています。