松葉萌々子の「ふとした選択が広げる景色。小さな冒険の先にあるトキメキと発見」|トキメキが発動する10の瞬間
日常の小さなトキメキから、心を揺さぶるトキメキまで。トキメキが発動する10の瞬間を語る「10 MOMENT」。
今回の語り手は、ファッションデザイナー・クリエイターとして活動する松葉萌々子さん。自身のクリエイションに加え、磨かれた感性と、動画で見せる飾らない魅力が多くの人を惹きつけています。新しい発見や小さな冒険を大切にしながら、日々の暮らしの中で、ものづくりを続ける彼女。そんな松葉さんの、トキメキが発動する10の瞬間とは?
2025.02.28

INDEX
1.友人との待ち合わせ
限られた時間だからこそ、会えた瞬間が愛おしい
友人と待ち合わせをして、いざ会えた瞬間、一気にハッピーな気持ちが湧いてきます。社会人になると予定を合わせるのも難しく、夜ご飯だけなど限られた時間しか会えないことも多いからこそ、その時間がより貴重に感じるんですよね。
だからこそ、会った瞬間のトキメキは大きくて、「この時間を大事にしたいな」と思います。久しぶりの友達でも、週1で会う友達でも、姿が見えた瞬間つい「わー!」と駆け寄ってしまうし、待ち合わせのたびに思わず笑顔に。友人は私にとって、本当に大きな存在です。
2.手を動かして形が見えてきた瞬間
「これがこうなるのか!」試行錯誤の楽しさ
服のパターン制作には、大きく分けて平面での作業と立体裁断の2つの方法があります。
平面では、まずパターンを引き、トワル(生地)に写して立体で確認します。ただ、平面のパターンだけでは完成形が想像しにくいことも多く、立体になった瞬間に「これがこうなるのか!」と驚きや感動があるんです。
一方、立体裁断は、最初にボディにトワルを当てて形を探る方法。平面とは違い、どんなものができるか未知数だからこそ、ワクワクします。服を作る工程の中で一番好きな作業ですね。ただ、立体から作ると、最終的に平面のパターンに起こす必要があります。ここでよく「これ、どうやってパターンにするの?」と悩むことも。でも、その試行錯誤がまた面白いんです。
3.苦手な食べ物を克服した瞬間

食べてみたら、世界が少し広がった
私は好き嫌いが多く、食わず嫌いのものもたくさんあります。今までは避けていましたが、「このままだと一生知らないまま終わるかも…」と思い、苦手なものを食べる機会が増えました。もちろん、やっぱり苦手だったと感じることもあるのですが、たまに美味しいと感じた瞬間は、新しいものが手に入った感覚がありとてもワクワクします。
お味噌汁も食感が苦手で避けていましたが、「もうそろそろお味噌汁くらい飲めるようにならないと…」と思い始めて。久しぶりに飲んでみたら「あれ、普通に美味しい!」と(笑)。今ではむしろ好きですね。せめて、知らない味を半分くらいは知りたいと思いながら、少しずつ挑戦中です。
4.歩いてよかったと思える景色に出会ったとき

歩いた先に出会う、思いがけない景色
私の家は駅から少し遠く、上り坂があります。仕事で疲れた日はタクシーを使うこともありますが、先日、かなり夜が遅くなったとき、迷いながらも歩くことにしました。
最後の力を振り絞って坂を登っていると、ふと空を見上げた瞬間、驚くほど星が綺麗で。「歩いてよかったな」と思いました。その日は快晴で、いつも以上に星が輝いていました。スマホではうまく撮れなかったけれど、だからこそ、自分の目で見る特別感があって、なおさら心に残りました。
疲れているときこそ、ふとした瞬間に心が動くことが多い気がします。だから、なるべく歩きながら周りを見るようにしています。咲いていなかった花が咲いているのを見つけると、思わず写真を撮るし。そんな小さな発見が、一日を頑張った自分をそっと肯定してくれる気がします。
5.イメチェンして鏡を見た瞬間

新しい自分を見た瞬間、トキメキが溢れる
私は飽き性で、月に一回は髪色や長さを変えてイメチェンしています。最後に頭を洗ってもらい、席に戻って鏡を見た瞬間は、毎回トキメキが溢れるんです。あの瞬間のワクワク感がたまらなくて、まるで子供みたいに喜んでしまいます。
自分の中でイメージはあるけれど、そのときの自分にしかできない髪型を楽しみたいから、細かい部分は美容師さんにお任せ。やっぱり、偶然が生むかわいさってある気がします。「この色にしたら、こういう服が似合わなくなる」という服とのバランスもあまり気にせず、自由に。たとえ青髪にしても、平気で赤い服を着ちゃうと思います(笑)。
6.行きつけの喫茶店のフードが、想像以上に美味しかったとき

「いつもの」じゃない選択が、ときにいい方向に転ぶ
行きつけの喫茶店があり、足を運ぶたびにいつもカフェオレを頼んでいます。先日、朝の仕事帰りに寄ったときも、いつものようにカフェオレだけにしようかと思ったのですが、お昼前でお腹が空いていたので、初めてたまごトーストを頼んでみました。
見た目はごく普通のたまごトースト。でも、食べてみたら驚くほど美味しくて!トーストの概念が変わりそうなくらい、最近で一番感動しました。頼んでよかった…!知らないものを知るのが楽しくなって、最近は今まで選ばなかったものにも挑戦するようになりました。
7.運命の一着と出会った瞬間

偶然の出会いが生む、特別な一着
たまたま近くを通ったとき、ふらっとお店に入る時があります。そういう時に限って、不思議と「運命の一着」に出会うことが多いです。どんな服があるかな?くらいの気持ちで入るので、まさか自分にドンピシャな服が見つかるとは思わず、意表を突かれる感覚でとても痺れます。
たとえば、4年前に買ったヴィンテージジャケット。すごく気に入っているのに、大事にしすぎてなかなか着られなくて…。でも、去年の春、ついに着ました! 友達とお花見に行くとき、「もう今しかない!」と思って。特別な日に着ようと思っていたけど、そうやって待っていると一生着るタイミングを逃しそうで(笑)。やっと袖を通したとき、出会ったときのトキメキがよみがえりました。
8.作業動画を作っている時間
カメラを回すたびに、新しい楽しさがある
パターン制作の作業動画を撮るときは、カメラを多方面に設置しながら進める必要があり、撮影自体はなかなか大変です。でも、さまざまな素材が集まり、編集の段階になると「どんな動画になるんだろう?」というワクワクに変わります。
また、自分で撮影することで、作業を客観的に見る面白さもあります。編集しながら「こんなふうに布を扱っていたんだ」と気づくことがあり、新しい発見にトキメキます。そして、完成したときの達成感は大きく、手間をかけたぶんクオリティも上がるので、自分でもお気に入りの動画になりますね。
9.デザインしたものが完成した瞬間

作る過程は地道。完成したら言葉にならない感動がある
服作りは意外と地味なもので、デザインもパターン制作も試行錯誤の連続。縫製に至っては細かい作業が延々と続きます。でも、それを乗り越えて完成した瞬間、言葉にできない感情が込み上げてきて、全身にトキメキが走るんです。ワクワクを超えて、もう感動。その瞬間、自分でも一番人間らしい表情をしている気がします。
今日履いているパンツも、学生時代に自分で作ったもの。自分で手を動かして生み出したものには、時間が経っても愛着が湧きますね。
今は、2年後のブランド立ち上げに向けて、ひたすら経験を積む日々。たくさんのパターンを引きながら、服作りの奥深さを改めて感じています。まだまだ学ぶことばかりですが、この積み重ねがいつか形になると信じて、手を動かしています。
10.推しの動画の投稿通知を見たとき

推しの通知がくるだけで、疲れが吹き飛ぶ
私はゲーム実況者の「キヨ。」が大好きで、彼のYouTubeの投稿通知だけはオンにしています。どの時間帯に動画が上がるか分からないので、不意に通知が来ると、1日の疲れが一気に吹き飛ぶほどトキメキます。
湯船に浸かりながら見るのが日課なのですが、そのせいで気づけば2時間近く入っていることもあり、自分でも驚くことがあります(笑)。実況中と普段のギャップがあって人間味があるところにも惹かれるし、単純に面白い。私にとって、一つのモチベーションになっています。

小さな選択を積み重ねることで、新しい発見やトキメキに出会う。松葉萌々子さんのものづくりは、そんな日常の小さな冒険から生まれていく。
歩いて家に帰ってみる。お気に入りの店で、まだ頼んだことのないメニューを試してみる。特別なことじゃなくても、何気ない行動が思いがけないワクワクにつながることがある。今日の選択の先に、どんな景色が広がっているのだろう。
ファッションデザイナー・クリエイター 松葉萌々子(まつば・ももこ)
福岡の香蘭女子短期大学でファッションを学んだ後、2022年に上京し、ESMOD TOKYOへ入学。2024年に卒業後、フリーランスのデザイナー・パタンナーとして活動を開始。SNSやYouTubeでは、服づくりの様子や日々のライフスタイルを発信し、独自のセンスと自然体の魅力で支持を集める。2027年のブランド立ち上げを目指し、日々活動中。