今月の写真
2024.12.17
『小さなときめきを、口に出してみる』菊池貴大
最近立ち寄った喫茶店で、隣に座ったご婦人2人が話していた言葉がすごく心に残っている。
ご婦人1「わたし、最近小さなことで幸せを感じるの。この間なんて、バスが決まった通りの時間に来ただけで、幸せって思っちゃって。」
ご婦人2「あら、そんなことで？」
ご婦人1「いいのよ、そんなことでも。これからは自分の感情を大切にしたいって思うようになったの。」
ご婦人2「素敵ね。そういえば、わたしも実はこんなことがあって…」
それから2人は、日常であった他愛ない出来事を
にこにこと嬉しそうに話していた。
じんわりと心が温まった時間だった。
小さなときめきを人に話してみる。
それって簡単に見えて、案外難しかったりする。
周りの目やどう思われるかを気にして、言葉が喉に詰まることもある。
でも、自分の気持ちに素直になって、思い切って話してみて。
その気持ちはきっと相手にも伝わるから。
どう思われるかじゃなく、どんな自分でいたいかを大切に。
日々、みんなが小さなときめきを伝え合って、世界がときめきで溢れたらいいな。
「ねぇ聞いて、昨日ふと見上げた空が綺麗でね」
PROFILE
写真家
菊池貴大
1995年生まれ。広島出身。神戸大学大学院修士卒。 メーカーで開発に携わる傍ら、写真家として俳優/モデル/アーティストの撮影、企業とのコラボ、ブランドのLOOK撮影などを手掛ける。 また、旅をライフワークとし、様々な土地を訪れながら、そこに暮らす人々や日常の景色を撮り続けている。2023年初個展「Last Days」開催。 2025年2月 京都/東京にて、個展「まんまる、ちかくにいるよ。」開催予定。
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