ストーリーを感じるモノづくり。職人をサポートし、そのトキメキを広げたい
モデル
name:松井花音
occupation:多機能女優
Instagram:@kanonmatsui
2024.11.21
INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
職人にトキメキを感じます。
私にとって、職人の定義はとても広いです。伝統工芸や食の分野の職人さんたちはもちろん、仕事で出会ったメーカーの開発者たちや、今サポートしているペン画アーティストも、私にとっては「職人」と感じられる存在です。開発者の方が目を輝かせながらこだわりや試行錯誤の話をしてくださると、私も本当に感動して、「これをもっと広めたい!」と心から思うんです。さまざまな職人たちがゼロからものを作り出す姿を見ると、努力があることは前提として、正直「この人たちは天才だな」と感じます。
広報サポートしているペン画アーティストの壁画作品(@奥城崎シーサイドホテル・作 村山大明)
Q2.職人にときめいたきっかけは?
母が漫画家だったこともあり、子どもの頃からものづくりをする人が身近にいて、ずっと尊敬の対象でした。大学は芸術学部の演劇学科演技コースに進み、演技だけでなく、デザインや写真、彫刻、放送などさまざまな分野の人たちとリスペクトし合える環境だったので、学生時代にものづくりの姿勢に刺激を貰ったことも大きいです。
大学の授業では、表現活動がどう社会に役立つかを学んで考える機会があり、「魅力あふれる職人を社会とつなげて、活動を広げるサポートもしていきたい」と思うようになりました。新卒で入った出版社では、文章を書く人や写真を撮る人など、ものづくりをしている人が活躍できるように進行管理やサポートをする役割でしたが、それもすごくやりがいがありましたね。
今、PR会社を立ち上げて職人のサポートや企業のプロモーションに関わる仕事をしている理由も、そんな熱意ある職人たちがものづくりに専念できる環境を作ったり、彼らの作品をもっと広げていきたいと思っているからなんです。
開発メンバーの想いに惚れ込み、いまや生活に欠かせない存在になった調理家電(ホットプレート・abien MAGIC GRILL)
Q3.職人のトキメキポイントは?
職人さんの想いやストーリーを感じ、それに共鳴し合う瞬間にトキメキを感じます。
たとえば、新製品のクラウドファンディングページを作成したり、PR活動を始める際、まず開発者の製品への想いをヒアリングするのですが、その時間がとても好きです。開発者の想いがたくさん語られる中で、「なるほど、こういうことなんだ!」と製品の魅力を客観的に伝えると、「まさにそれ!」「わかってくれて嬉しい!」と言ってもらえることがあります。その瞬間、心から幸せを感じます。
職人さんは自分の創作に向き合うので、時に猪突猛進や盲目的だと思われがちですが、今ご一緒している方々とのコミュニケーションを通じて、実は「届けたい相手」や「揺るぎない想い」がしっかりあるのだと毎回実感しています。そうした想いがあるからこそ、私が感じた客観的な魅力にも共感してくださるのだと思います。
Q4.これからやってみたいことは?
職人やアーティストの活動を社会につなげるための新しい事業を模索すべく、今年、幼少期からずっとすごしていた東京を離れて移住しました。自然の中でアーティストが創作に集中できる施設をつくり、その土地で生まれた作品を都市部でのイベントに活用することで、地域と都市部、作品と社会を結ぶきっかけを作りたいです。