「自分もやってみようかな」と思える。タトゥーやアートに感じる“DIY精神”

Q1.トキメキが発動していることは？

音楽やアート、食、そして今私がやっているタトゥーでも、DIY精神が感じられるものにトキメキます。「自分でやりました感」があることで、技術や専門性よりも、自分の気持ちを大切にしていることが伝わってくるからかもしれません。

Q2.DIY精神に魅力を感じたきっかけは？

元々自分で何かを作ることは好きだったのですが、俳優の浅野忠信さんには影響を受けました。彼はInstagramで絵を投稿しており、絵の具やボールペンを使って自由に表現しているので、描くのが楽しいんだろうなと伝わってくるものがあります。特に印象に残っているのは、薬の袋の裏に描かれた絵です。

私も絵を描きますが、以前は「ちゃんとした絵を描こう」と思い、キャンバスを買っていました。でも、浅野さんの作品を見て、「誰でも、何でも自由にやっていいじゃん」と感じるようになり、そこからDIY精神に惹かれるようになりました。

Q3.DIY精神を感じるトキメキポイントは？

最初に、「自分もやってみよう」と思えることが、私にとってのトキメキポイントの一つです。音楽では、日本のバンド・ブルーハーツが一番好きで、彼らを聴いていると、自分も何か始めたくなる気持ちになります。技術が未熟でも、情熱が伝わる音楽やバンドに惹かれていて、例えばアメリカの姉妹バンド、The Shaggsもすごく好きです。技術を気にせずただ純粋に作ってる。そうしたものに出会うと、とてもエネルギーをもらえます。

「ハンドポーク」という、マシーンを使わずに手で一針一針進める手法でタトゥーを始めたきっかけも、絵を描いていて、もっと身近に人と関わる方法を探していたときに、インスタで素人っぽいタトゥーを見つけて心がキュンとしたことでした。その不完全さや手作り感にDIY精神を感じて、ときめきました。私もやってみたいと思ったんです。

また、絵や料理でも手作り感に惹かれます。完璧でなくても、自分の手持ちのものやスキルで作り上げたものや、その人ならではの工夫が見えると、トキメキます。自分の絵も、見た方が「素人でも作って発表していいんだ。だったら私もやってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。

Q4.これからやってみたいことは？

今は主に友人を中心にタトゥーを施術していますが、今後はイベントに出店するなど、少し活動の幅を広げられるといいなと思います。

また、絵本も作りたいです。以前、1枚1枚絵を描いていたときに、絵だけではなかなか伝わらないことが多いと感じました。絵本なら、自分が忘れたくない気づきや考えを物語にして伝えられるのではないかと思っているので、いつか形にしてみたいです。