今月の写真
2024.10.28
『生きている』佐藤稜真
地球を感じる。
こんな一言から始まると、
ただ、私が思う、地球の「生きている」
一応言っておくが、スピリチュアルではない。
私は、定期的に日の出を見に行く。
いや、浴びに行く、の方が正しい。
その時に、地球が動いている、生きている瞬間を強く感じる。
夜中の3時、朝日を浴びに車を走らせる。
早起きしてまで太陽を求めて車を走らせる行為は、
あの、美しさを知ってしまっているから。
外は真っ暗。
道路は空いていて、軽やかに走る。
目的地に着いた頃には、外は、薄暗くなっていた。
散歩しているおじいちゃんおばあちゃん、
色んな人が朝日を浴びに来ている。
意図して浴びようとしているかは分からないが。
日の出の前後1時間は、特別な時間だ。
真っ暗の世界から、徐々に陽が射しこみ、辺りが照らされる。
その瞬間。
鳥、虫、植物、川、人。
色々な生命が、動き始めた気がする。
陽を受け、影が出来る。
影を見ると、
影が出来ると言う事は、生きている証だ。
こんな事を考えながら、全身で朝日を浴びる。
そんな私の後ろにも、影が出来ている。
こうして、地球の生きている瞬間を肌で感じる事は、
視覚、聴覚、嗅覚、触覚を働かせ、自分という存在が、
この体験が、自分の写真に良い影響を与えるとさえ思う。
これを読んでくれている皆さんにも何らかの良い影響をきっと与え
私はこれからも、地球に溶け込みながら生きていく。