音楽、写真、バイク、食の構造を紐解く。点と点が線になる瞬間
モデル
name:三浦はれる
occupation:フォトグラファー
Instagram:@mhl_still
着用
shirt:COLUMBIA PFG
2024.10.17
INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
物事を紐解き、理解する過程の中で、点と点が線になる瞬間にトキメキを感じます。この感覚は、日々の暮らしの中だけでなく、自分の人生やカメラマンとしての仕事にも当てはまると思います。
Q2.物事を紐解き始めたきっかけは?
なんとなくなのですが、原点は音楽であり、常に自分の人生に絡みついています。良くも悪くも振り回されている音楽が、「紐解く」という楽しさを教えてくれたと思います。
父が音楽好きだったので、幼少期に、元<THE BLUE HEARTS>で当時は<THE HIGH-LOWS>のヴォーカルの甲本ヒロトさんの音楽が車で流れていた記憶が残っています。甲本ヒロトさんは、今「ザ・クロマニヨンズ」というバンドで活動していますが、いつどんなときに彼の音楽を聞いても、実家の記憶が蘇るんです。
「スピーカーから出る音が体に染みる」という感覚が、自然と音楽を深く理解しようと紐解いていく姿勢に繋がったと思います。
Q3.紐解くことのトキメキポイントは?
たとえば、好きなアーティストの新曲が出たとき、楽器やボーカルのバランスを考えたり、音楽の構造を分析したりします。ミュージックビデオを見る前に「自分だったらこうかな」と想像を膨らませることも、「紐解く」ことの延長にあります。単に理解するだけでなく、その過程がさらに発展することにもトキメキを感じます。
趣味のバイクに対しても、どこに何が詰まっているのかを解明するのが好きで、バイクのカスタムを楽しんでいます。先日、損傷した部分を修理しカスタムを加えたところ、今までとは違った魅力を持つバイクに生まれ変わり、トキメキを感じました。
食べ物に関しても、「これは何が入っているんだろう」と考えてしまいます。スパイスを使ってコーラを作ろうとした際、嗅ぎ覚えのある香りに気づき、「この前のカレーに入っていた」と思い当たる瞬間がありました。こうした点と点が繋がる体験は、ときめくポイントです。
今はプロダクトを中心としたカメラマンをしていますが、物を撮るときの角度や照明、合成などの技術も、紐解いて組み立てるプロセスに近いです。また、僕は高校で調理科を専攻し、大学で音響を学びました。悪く言えば中途半端ですが、調理師免許が食べ物の撮影において、何をメインにするかの判断や盛り付け方などの考え方に活かせる瞬間があります。
今を紐解くことで、音楽、バイク、調理、そして写真という異なる領域が影響し合い、「今までやってきたことは無駄じゃなかった」と感じることが、大きなトキメキに繋がっています。
Q4.これからやってみたいことは?
幸せになることです。「どういう幸せか」と聞かれると、言葉にするのが難しいのですが…幸せに暮らしたい、平和に暮らしたい、そんな「○○したい」がすべて直結することが、自分にとって「幸せ」だと感じます。「幸せになりたい」と思って日々を過ごすことで、自然と幸せに近づけるのかなと思います。