渡辺そらの「フラットでフレッシュな自分になれる。気持ちを高めてくれるもの」｜トキメキが発動する10の瞬間

1.ピアノ

物心ついたときから隣り合わせの存在

幼稚園、小学生、中学生とどのライフステージにおいてもピアノが中心でした。毎日4時間以上練習していたので、練習自体は好きではなかったのですが、人前で演奏することがとにかく大好きでした。

小学生3年生のときに家族でヨーロッパのクルーズに乗ったことがあり、ピアノを見つけたので弾いていたら、「この後のタレントショーに出てよ」と言われて急遽演奏したことがあります。海外のお客様が多かったので、感情を出したリアクションやスタンディングオベーションまでしてくれたんです。驚きましたが、すごくときめく時間でした。この経験に限らず、コンクールやリサイタルなど、人前で演奏する瞬間のために、練習を続けて来られたのかなと思います。

高校からは他のことも勉強したいと思い、ピアノ以外のことを中心に過ごしていました。でも、今もピアノが好きなことは変わらないので、ピアノは続けていきたいです。今までとは違う表現ができるかもと思うとワクワクしますし、ジャズなどの新しいジャンルにも挑戦したいです。私はファッションもすごく好きなので、ファッションとピアノを絡めた表現も探っていきたいです！

2.ファッション

見えない縛りに囚われない。気持ちを高めてくれるもの

幼稚園の時から髪型や洋服に謎のこだわりがありました。幼稚園から小学生まではスカートが好きで、ガーリーな雰囲気が好きでした。ジーンズ必須の遠足では、嫌々穿いて行った記憶があります（笑）。

ファッションは、性別年齢問わず自由でいられるものであり、気持ちを高めてくれるものだと思います。気持ちが少しダウンしているときでも、好きな服を着たらテンションが上がってトキメキます。

日本では、何歳を超えたら膝上丈は厳しいとか、二の腕が太ったからキャミソールを着られないみたいな、見えない縛りがあると感じています。誰が何着てても良いし、人に迷惑がかかるわけでもないので、もっと縛りがなくなると良いなと思います。

今までは後先考えず買っていましたが、最近は大切に長く使えるものを選びたいと思うようになりました。直感も重視しつつ、1回落ち着いて考えてから買うようにしています。今も何十年後も、周りに囚われず自分が好きなものを好きなように、大切に着ていたいです。

3.ファンの声

あたたかい言葉が日々のモチベーション

綺麗ごとではなく、ファンの方からの応援メッセージや手紙、DMは私にとってとても大切で嬉しいものです。服装を参考にしていると言って貰えることや、恐れ多いんですが飾ってないところが好きとか、本当に皆さんのあたたかい言葉が日々の励みとなり、日々のモチベーションに繋がっています。

時には「メンタルが落ちてしまっていて、そらちゃんも悩むことはありますか？」と相談をもらうこともあります。私自身、気持ちのアップダウンが激しい方なので、かなり共感しながらメッセージを返すこともあります。引き続き、出来る限りコミュニケーションを取れると嬉しいです。

4.カメラ

“残せる”喜びと愛おしいカメラの存在

曽祖父がカメラ屋さんだった影響もあり、父がカメラ好きだったので、旅行や日常の写真がたくさん残っています。私も自然とデジカメで写真を撮り始めていました。

幼い頃は深く考えずに撮ること自体を楽しんでいましたが、父が撮ってくれた家族写真や自分が撮った写真を見返すと、“残っている”ことに対して良いなと思うんです。写真から当時の空気感を思い出せるので、写真の力を感じます。スマホでも撮りますが、フィルムカメラやデジタルカメラの質感や、カメラ自体の存在感も愛おしいしトキメキます。不意に人を撮り自然体な姿を写すことが一番好きですね。

5.香り

記憶と深く結びつく“香り”

お香、ディフューザー、エッセンシャルオイル、香水など、とにかく香りものが好きでたくさん持っています。香りと記憶が深く結びついていると感じるので、その時の感情や思い出を何度でも感じられるところにトキメキます。たとえば、Diorの香水は、昔ヨーロッパで感じた夏のリゾートっぽい香りになんとなくイメージが似ていて思い出します。

オケージョンに合わせた香水を選んで自分の気持ちを上げたり、お香でリラックス時間を作ったりすることも楽しみの一つです。

6.家族

愛を持って背中を押してくれる大切な存在

家族でありながら両親を尊敬していますし、一番大切な存在です。厳しいところは厳しく育てられたので、過去には反抗している時期もありました。でも、常に愛を持って、私がやりたいことをサポートしていつも背中を押してくれたことに、今はすごく感謝しています。

ずっと実家で暮らしていましたが、最近は同棲で家を出ました。電車で20分くらいの距離なのに、ホームシックになってしまうくらいには心地のよい場所です。必ずしも実家でなくてもよいと思いますが、こんなにも落ち着ける場所があることが、トキメキの一つだと思います。

7.海外生活

多感な時期の経験が今を前向きにさせてくれる

2012年から2016年まで家族でハワイに移住していました。学校のシステムも環境も違うし、最初は全く英語も話せなかったので、帰りたいと思うこともありましたが、今振り返ると特別な時間だったなと思います。

同じマンションで同じ学校に通っていた韓国からの留学生と友達になり、お互い第一言語ではない英語で何とか話そうとしている内に英語が上達したこと、今でも大好きなハワイ料理“ポケ”と出会ったこと、ハワイで見た景色など、当時もときめくことはありました。

でも、日本に帰ってきてからの方が、更にトキメキに昇華した気がします。日常生活や大学受験で苦しいとき、「世界は広いしどうにかなるか」と前向きに考えられたのは、海外で多感な時期を過ごしたお陰だと思います。

8.旅行

異文化に触れ続けフラットでフレッシュな自分へ

何事も色眼鏡で見ないで、周囲の人と常にフラットでいたいという気持ちが強いので、旅行は常にフレッシュな状態になれるところにトキメキを感じます。特に海外に行くと、異なる文化や習慣に触れることで、自分が当たり前だと思っていたことが他の場所では全く違うことに気付かされます。視野が広がり、柔軟な思考や理解力が養われる大切な機会になっています。

美味しいものを食べることと、その土地ならではの景色が見られることもトキメキの一つです。先日行ったアメリカアイダホ州は、空港で怪しまれてしまうほど観光地ではない場所なのですが、自然が壮大で圧倒されました。いわゆる観光地じゃなくても素敵な場所はたくさんあるし、行ってみて初めて分かることも多いんです。手軽に情報にアクセスできる時代だからこそ、リアルに感じることに喜びを感じます。

9.スムージー

余裕がない朝もトキメキをプラス

スムージーが大好きで朝はスムージーを作ることが多いです。多分少し変わった味で、野菜野菜している味が好みで、ケール✖️生姜✖️りんご✖️豆乳✖️プロテイン✖️氷がお気に入りです。

朝が得意ではなく、朝の時間にはあまり余裕がないので、夜の内に野菜や果物をカットして、朝は混ぜるだけの状態にしています。出先でも見つけたら飲むほどスムージーが大好きなので、多少の準備の手間は苦ではなく、ルーティン化できています。食べることが好き過ぎるので、スムージーやサプリなどでバランスを取っている面もありますね（笑）。

10.コナ（愛犬）

色んな表情を見せてくれる愛しの宝物

高校生の時に飛び立ってしまいましたが、物心ついた時から家族だったチワワのコナは大切な宝物です。命名は父で、ハワイのコナ島からそのままコナです。生まれ育った湘南で、いつも海辺を散歩していました。

掃除機に歯向かう姿、水に濡れて細くなった姿が面白くて愛おしくて、いつも色んな表情を見せてくれていつもときめいていました。愛が強すぎて、自作のコナTを作り、コナを思い出しながら着ています。

今を構成する大切な経験から、日々に欠かせないことまで、さまざまなトキメキを語ってくれた渡辺そらさん。新しい考え方や異文化を常に吸収し、視野を広げることを止めないマインドと、家族やファンなど周囲の人への感謝を忘れない姿勢が、彼女が輝きを増し続ける根源だと言えそう。

モデル 渡辺そら（わたなべ・そら）

グロッシーな雰囲気と豊かな表情が同世代に人気を集め、Instagramではフォロワー10万人を超えるモデル。現在はアパレルモデルやWEBメディア、広告出演など幅広いフィールドで活動中。また、ハワイでの長期在住経験を持ち、英語と日本語を使いこなすバイリンガル。特技のピアノ演奏では、国内外コンクールにおいて多数の優勝歴を誇る。

Instagram：＠soralani__