蓋をしていたものが開いた瞬間。英語の勉強から広がる音楽のトキメキ
モデル
name:Shinsuke Sasakura
occupation:ミュージシャン/レコーディングエンジニア(Walk On Soil Studio)
Instagram:@shinsuke_sasakura
studio Instagram:@tsuchinoue_
tops:homspun
pants:minapelphone
shoes:New Balance
2024.05.16
INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
昨年から英語の勉強を始め、今まで見えてなかったものが見える、聞こえなかったものが聞こえてくるところにときめいています。英語を学んだことは、音楽活動のトキメキにも繋がっています。
Q2.英語を学び始めたきっかけは?
音楽活動とレコーディングエンジニアの仕事をしているのですが、元々洋楽が好きで音楽を始めたんです。でも、英語で歌ったり曲を書いたりすることはできなかったので、ずっと日本語の選択肢しかなく、その点では半ば諦めながら活動していました。
40歳を過ぎてこの先の人生を考えたときに、本当にやりたかったことはなんだったかな?と立ち返るようになりました。大人になると得意分野をどう活かすかを考えがちですが、僕はその視点ではあまりときめかなくなっていることに気付いて。新しいことや今までできなかったことに、もう一度チャレンジしてみようと思ったんです。
色々考える中で、海外で録音の仕事をすることや、いずれは移住するのもいいなと思い、視察として去年アメリカに2回行きました。アメリカに行く少し前から英語の勉強を始めてはいたものの、現地に行くとまだまだ英語力は足りませんでした。でも、現地でたまたまギターを買って、夜中に弾いていたら曲ができて、せっかくだから英語を乗せてみようと試したら、もう本当にときめいて。これがやりたかったんだ、と自分の中で蓋をしてたものが開いた感覚がありました。日本に戻ってきてからは、毎日2、3時間は英語を勉強するようにしています。
Q3.英語の学び・音楽の仕事でときめくポイントは?
英語の勉強は、歩けなかった子が歩けるようになる、自転車に乗れるようになる、田舎から上京して原宿を初めて歩く…そういう純粋に新しいことを習得する感覚にときめいています。英語の勉強をしていると、逆に日本語の豊かさにハッとすることがあり、英語も日本語も、その言語にしかできないことがあることに改めて気付かされます。
メロディーを作っても、日本語がうまく乗らなくて完成しなかった曲が数多くあります。その反動もあり、昨夏は一気に15曲ほど英語の曲を書きました。人生は短いし、いつ死ぬかわからない中で、出せるんだったら出しちゃおうという感じで。これまでにない初めての経験だったので、とてつもないトキメキでした。
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「トキメキ」と言っても、自分で生み出すもの、人に与えるもの、人に与えてもらうものなど、いろんな種類があると思います。僕の場合、自分で生み出すトキメキは、苦しみと隣り合わせで…苦しみが98%ぐらいを占めています。でも、その2パーセントに出会ったときに、全部帳消しになるほどのトキメキですね。 ギターを弾けるようになるには指が痛いけど、その痛さを乗り越えたものだけが弾けるようになるように。
新しいことを始めても、途中で挫折してしまったり、うまくいかないときの苦しみの方が実は多いんじゃないかと思うんです。レコーディングスタジオでも、自分の思ったようにプレイができなくて苦しんでいる子もいます。その苦しさも分かるので、一緒に練習をして、苦しみも味わって、その先のステップに行く。そうやってトキメキをサポートすることも、またトキメキだなと思っています。
Q4.これからやってみたいことは?
自分の音楽活動としては、英語の曲を作ってもっと発信していきたいです。最初の取り組みとして、先月のライブで英語の曲を歌い、ライブで録音した音源をストリーミングで配信してみました。
レコーディングの活動では、ものを作り上げていくトキメキをサポートしていきたいという思いがあります。例えば、フロントマンではなくても自分の表現を持っているギタリストやベーシスト、ソロでも活動できるバックミュージシャンたちのライブ作品をスタジオのトピックとして発信するなど、何かしらの形で支援ができればと思います。