本場イギリスでの修行を経て日本へ。フリーハンドで文字を書く「サインライティング」
モデル
name:Kazu Tsunashima
occupation:サインライター
Instagram:@kazusigns
web site:kazusigns.com
着用
shirt/pants:古着(ロンドンのBrick Laneで購入)
2024.04.24
INDEX
Q1.トキメキが発動していることは?
イギリスの伝統的な手法を使って、手書きで看板や文字を書く、サインライティングです。
Q2.サインライティングをはじめたきっかけは?
祖母が書道の先生という影響もあり、昔から文字が好きでした。英語も好きで勉強していて、文字と英語を組み合わせる何かはないかな?とずっと思っていて。漠然とネットサーフィンしているときに、 「サインライティング」や「サインペインティング」というワードを見つけました。
色々調べて興味が湧いて、実際にやってみようと手を動かしてみたら、全然上手くできなかったんです。せっかく学ぶのであれば、本場のイギリスへ弟子入りしに行きたいと思っていたら、運よくイギリスのビザの抽選が当たり、2019年にイギリスへ渡りました。
ジャックという師匠の元に弟子入りし、約1年半付きっきりで修行しました。現場以外の時間はワークショップやイベントで学んだり、フリーハンドで棒線や曲線を書き続けるストローク練習をしたり、ひたすらにサインライティングと向き合っていました。途中からボスが認めてくれて、仕事を振って貰えることもありました。文字を通して自分の育ってきた地域や環境に恩返しできたらと思い、2023年からは日本に拠点を移して活動しています。
Q3.サインライティングのトキメキポイントは?
たくさんありますが、一つはお客さんと繋がれることです。サインライティングをすることで、何もなかったところに自分の看板やハウスナンバー(住居番号)が出現したときのお客さんの嬉しそうな表情を見ると、やっててよかったな、これはもうやめられないなと毎回思います。
文字のデザインにしっくり来たときや、お客さんのイメージとぴったりハマったときにもトキメキますし、サインライティングの本を読んでいる中で、やってみたい技を見つけたときにもめっちゃときめいています。
サインライティングは歴史が長く、すごく奥が深い世界です。イギリスで凄腕のサインライターの人に何人も出会ったのですが、その人達ですら日々学び続けているので、ある意味一生勉強や練習が終わらないんです。でもその姿がかっこよくて、こういう人たちみたいになろうと思いました。日本でもサインライターと会う機会があり、その度に刺激を受け、普段は中々できない文字の話もできるので、僕にとって幸せな時間です。
カッティングシートが登場してから、「dying job(死んでいく仕事)」と言われるくらいサインライティングは減少しました。それを僕たちサインライターが繋いでいるので、これから先も無くならないで欲しいですね。
Q4.これからやってみたいことは?
やってみたい技や文字がたくさんあるので、今後も学びながらチャレンジしていきたいです。
また、ロンドンでは「サインライターか!すごいじゃん」と言われるほどサインライティングの文化が浸透してるので、日本でもそのくらい広げられるといいなと思います。今は関東を中心に活動していますが、全国的にいろんな場所で活動できると嬉しいです。