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初めての始まり。

人、曲線、家族。noriが語る自分らしく日々を過ごすために大切にしている「トキメキ」

美しく可愛らしい曲線が目を引く「nori enomoto」のデザイナーであり、RAINBOW SHAKEでパタンナーとしても活動するnoriさん。彼女を前向きにさせる、仕事やプライベートで日々感じている「トキメキ」とは。

INDEX

職場もプライベートも周りを前向きにさせる愛のある人たちばかり

noriさんがパタンナー・デザイナーとして活動していくうえで、何かターニングポイントはありましたか。

今働いているRAINBOW SHAKEに出会うきっかけは、RONE PARCのデザイナー相羽瑠奈さんが私のインスタグラムの仮縫いの様子や作品の写真を見て、パターンを手伝って欲しいと誘っていただいたことです。瑠奈さんとの出会いでパタンナーとしての仕事の楽しさを知りました。

2020年に他の会社にパタンナーとして就職しましたが、RAINBOW SHAKEのみなさんが私も携わった服の「ファーストサンプルができたので見にきませんか?」「完成した服が販売されるまで一緒に見届けませんか?」と声をかけてくれたんです。みなさんが服作りの最後の過程まで私に寄り添ってくれたことが嬉しくて、RAINBOW SHAKEに転職を決めました。

今は私のブランドのチームもあり、会社のメンバーにはすごく支えてもらっています。人との出会いは、私の人生にとって大きな転機ですね。

会社のメンバーからはどんなパワーをもらっているんですか。

みんな明るくて何事にも前向きな人たちばかりですね。自分のブランドを始めるときも「大丈夫かな」と懸念を考えてネガティブな気持ちになったんです。でも、会社のメンバーがエネルギーのある人たちばかりだから、自分も前向きに取り組めるかなと思い、ブランドを始める決断をしました。ブランドを3年間楽しく続けられているのもメンバーの存在が大きいです。

誰かと一緒に何かをすることが好きなタイプなのでしょうか。

チームで何かをすることが私にとって重要なのかもしれません。学生時代もクラスという存在がとても居心地が良かった。大学になるとクラスがなくなり、クラスメイトという拠り所がなくなり、不安な気持ちになったのを覚えています。だから、会社のような人が集まる場所が好きなのだと思います。なにか成功したときも、みんなで気持ちをシェアできるのが嬉しいです。

プライベートで会う人たちはどんな方たちですか。

ポジティブな言葉をかけてくれる人たちが多いですね。「インスタグラムのあの投稿よかったね」「その靴かわいいね」など、そのとき感じた思いをちゃんと伝えてくれて、周りをハッピーにさせてくれる愛のある人たちばかりです。

noriさんも周りの人たちから影響を受けていますか?

素敵だなと感じたことは、家に帰るまでに相手に伝えることを意識するようになりました。プライベートも職場も周りの人たちから日々たくさんのことを学んでいます。

曲線を縫う時間に感じる「トキメキ」。お客さんに届けたい「トキメキ」。

ミシンで作業する様子など、作る過程もInstagramで発信されていますね。

nori enomotoのブランドの特徴である「曲線」は、作業する過程が面白いものを作りたいという思いから生まれたデザインです。曲線を縫うことは直線と比べるととても時間が掛かりますが、私にとって心地良い時間で大好きな作業なんです。完成したものが素敵であることはもちろんですが、作る過程で自分が楽しいということも大切にしています。日々のものづくりから「トキメキ」をもらっていますね。

ブランドのバッグの色はその時々で変化していると思いますが、どのような軸で選んでいるのでしょうか。

その時々の自分の気持ちがカバンの色の変化に現れています。心の色みたいなものかもしれません。ブランドを始めた頃はテンションが高く、ビビットな色やパステルカラーを採用していましたが、最近は落ち着いた感じでトーンを落としたダーク系やペール系を採用しています。

直接手に取ってもらう機会のあるポップアップでは、お客さんからどんな声を聞きますか。

ポップアップではウェブ販売ではない一点ものも置いてあります。お客さんはたくさん並ぶバッグを見て「自分のファッションに合うものを選ぶのが楽しい」と言ってもらえることが多いです。「お部屋に置くと、美術品のような存在感がある」と、バッグ自体にアートを感じてくれる方もいます。バッグを手にしたお客さんが「見ていて楽しい」と思い続けてもらえるようなものづくりをしたいです。nori enomotoのバッグで「トキメキ」を感じてもらいたいですね。

ファッション以外で好きなものはありますか?

お笑いが好きです。大学生時代は兄が入っていたお笑いサークルに入っていました。舞台に立つ方ではなくて、運営の方で参加していました。今は特にマジカルラブリーさんが好きですね。

お兄さんに誘われて同じサークルに入るのは珍しいですね。

家族とは仲が良いです。最近は、休日に甥っ子たちと過ごす時間が幸せです。甥っ子の学校の行事に参加したり、習い事を見に行ったりもします。

甥っ子愛に満ちていますね!

甥っ子との時間はトキメキだらけですね。元気いっぱいの甥っ子たちと楽しい時間を過ごすために、ラジコンやゲームなどおもちゃを買って、みんなで盛り上がるような空間作りもしています。

興味があったら行動するべき。noriさんの目指すこれから。

夢がなかったと話していましたが、今のnoriさんは挑戦してみたいことはありますか。

nori enomotoのポップアップをいろいろな美術館で開催したいですね。2024年1月に京都市京セラ美術館で開催することが決まりました。

京セラ美術館の印象的な螺旋階段や洗練された空間がnori enomotoととても相性が良さそうですね。

nori enomotoのブランドのコンセプトは「絵になる小物」です。美術館をはじめ、ミュージアムショップなどのアートに関連している場所に置いてもらうことをイメージしているので、アート関連とのコラボレーションは積極的に実現させていきたいですね。

仕事もプライベートも充実した日々を過ごしているんですね。今のnoriさんが大学生時代の満たされていなかった自分に声をかけるとしたらどんな言葉を伝えますか。

何をしたら良いのか分からない日々を過ごしていましたが「そのままでいいよ」と伝えますね。「やりたいこと」は見つけることができたので。

振り返ってみると、興味があることがあれば挑戦したり、人に会ったりすることを大切にしていました。人生のターニングポイントになるかもしれないし、ちょっとでも興味があれば行動した方が良いなと思います。今も心掛けていることですね。

二回にわたり、“初めての始まり”を紐解き、ファッションやものづくりの原点、そして日々のトキメキについて語ってくれたnoriさん。周りの愛のある人たちからポジティブなエネルギーを受け、自分自身のトキメキに寄り添う姿勢から、思わず心踊るような印象的なバッグが生まれたのだろう。これからも手にした人がときめくものを彼女は作り続けるのだろう。

前編はこちら。「服作りで心が満たされた瞬間。noriのパタンナー・デザイナーとしての原点」

パタンナー・nori enomotoデザイナー
榎本紀子(えのもと・のりこ)

1996年生まれ。共立女子大学被服学科卒業後、文化服装学院服飾研究科へ入学。その後、技術専攻に進学し卒業後RAINBOW SHAKEに入社。パタンナーとして活動しつつ2020年「nori enomoto」を開始。
Instagram:@37nori

CREDIT

photo:Nanako Araie
interview&text:Eri Miura

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PROFILE

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

“トキメキ”発動中

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

わたしたちを素敵な未来へ導く"トキメキの発動"にフォーカスし、その原動力を探求、発信しています。


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