固定概念と偏見を無くしたい。ジャグアタトゥーという“お守り”の選択肢
モデル
着用
tops:PRANK PROJECT
pants:6(ROKU)
shoes:Ray BEAMS
bag:_Omamoru
watch:GUCCI
2023.09.26
INDEX
今、トキメキが発動していることは?
ジャグアタトゥーやアートを中心としたアーティスト活動です。
※ジャグアタトゥー:植物性の塗料で肌を染める、2週間程度で消えるタトゥー
活動の原点。
苦しいときに自分を守ってくれた言葉
過去に躁鬱になったことがあり、一番しんどかった時期は2年前。人といると大丈夫だけれど、一人でいると、もう人生を辞めるしか選択肢が無いと思っている時期がありました。それでも今生きているのは、とあるお守りの存在があったからなんです。
それは、小さい頃から親が言っていた「人生無駄なことなんて絶対にないし、そういう時には終わりがある。いつかそのお陰で今があるって思える」という言葉です。当時は苦しくて水の中にいる感覚だったので、「いつかあの時があるから今があるって宝物にできる時が来るのかな…」と何度も何度もこの言葉を握りしめていました。いろいろなタイミングが重なったこともあり、「もうちょっと生きてみるか」と地上に上がることができました。
こういった経験があったので、新たな“お守り”として自分の誕生日に「17」のタトゥーを入れました。「17」は、タロットで「スター(星)」を指し、「崩れたからこそ見える輝き」という意味です。これを見ると奮い立たされ、自分を守ってくれる気持ちにもなり、タトゥーとして可愛いという意味でトキメキもありますね。
経験と勉強を通して見えてきた
今自分がやりたい・やるべきこと
パンデミックから精神病の事例が本当に増えていると思います。極端な話、人生を辞めることが悪いのではなく……そこまで苦しむ状況があること自体が良くないと思っています。実体験もあるので、そこまで行かせないようになんとかしなきゃという使命感が強いです。
でも、メンタルヘルスが崩れる瞬間って、家族・仕事・性別的な差別とか本当に人それぞれ。世の中の課題をたくさん勉強したけれど、全部に興味があり、優先順位をつけられない程どれも解決しなきゃいけないことだったので、自分がどこに働きかけたら良いか全く分からなくて……。
考え続けた結果、そこに共通するものって偏見と固定概念じゃないかと思ったんです。
誰かを苦しめる偏見を無くしたい。
お守りとしてのジャグアタトゥー
自分自身、タトゥーを入れる時に家族から反対され、かなりぶつかりました。タトゥーを入れたい理由は人それぞれですが、私にとっては“お守り”でしかないからこそ、なぜ自分を守るものまで偏見や固定概念で制限されなきゃいけないんだろう? と疑問でした。私は自分の体だからとタトゥーを入れましたが、そこを超えて入れられる人ってすごく少ないと思います。
誰かを苦しめている偏見と固定概念をいかにフラットにできるかが、みんなのメンタルヘルスを守ることにつながる……と考えた時に、自分がジャグアタトゥーをやる意味と結びつきました。2週間で消えるならやりたいという人は多いと思いますし、もっと自由に選択できれば、誰かの心を守れるかもしれないと。
自分のことを「_Omamoru」アーティストと名乗っているのですが、「_Omamoru」を通して、どんな感情にも意味があるから大丈夫だよと伝えたいです。また、何を大事にするかはその人次第だから、ジャグアタトゥーというツールで“お守り”の選択肢を増やしていきたいと思っています。
自分の中の正解を全部信じて押し付けないで、一回立ち止まる癖をつけられる人が増えて欲しい。いろんな価値観があるよねって、もっとみんなが柔らかく世の中を見ることができれば、「この世界に生きてる価値を見出せない」ということを減らせるんじゃないかなって思います。
今は一人の力を信じて、地道にやるしかないと思っています。
これからやってみたいことは?
メッセージに共感してくれる方や、デザインにときめいてくれる方が増えると嬉しいですし、今自分の周りにいる人だけでなく、もっとたくさんの人にジャグアタトゥーを届けたいです。
今はみんながやりたいモチーフを入れることが多いのですが、少し抽象的なラインのデザインもやりたいですね。ジャグアは線の緩急を出すのがむずかしいので、日々練習中です。これも来ていただく理由の一つにできたらいいなと思うので、頑張ります!
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