menu instagram Hatsudo
close
発動HUNT

咀嚼音だけが響いていたあの日から。馬の個性と奥深さに魅せられて

[profile]

name:紫乃

occupation:俳優

Instagram:@todays_shinochan

 

[outfit details]

beanie:自作
dress:ヴィンテージ
pants:貰い物
shoes:BIRKENSTOCK
bag:母の革製品ブランド

INDEX

Q1.トキメキが発動していることは?

馬の存在です。かわいくて、奥深くて、ずっと心が惹かれ続けている存在です。

Q2.きっかけは?

2年前まで東京で暮らしていたのですが、すごく落ち込んでしまった時期があって。東京の暮らしが自分に合っていないのかも…と思うようになったとき、ふと「北海道 馬」で検索しました。そこで出てきた牧場にすぐ電話をかけ、書類を送り、そのまま家を解約して、北海道に向かいました。牧場で働いた経験も、馬に関する知識もほとんどなかったんですけど、「ここだ」と思ったんです。

富良野の牧場に着き、馬たちの“咀嚼音”だけが響いている空間に立ったとき、「ああ、やっとここに来れた」って、不思議な安堵感に包まれたのを今でも覚えています。そこからずっと、馬に対してのトキメキが続いています。

Q3.トキメキポイントは?

馬は、感情が豊かで、人の気持ちがそのまま伝わる動物です。だからこそ、乗っていると常に精神力を試されているような感覚があります。不安なときはその気配を察されてしまうし、落ち着いていれば信頼してくれる。向き合うたびに背筋が伸びて、自分も整えられていく気がします。

この前、林道を歩くトレッキング中に、鹿の群れが急に現れて。他の馬たちはざわざわと落ち着かなくなったんですけど、私が乗っていた馬だけはまったく動じなくて。その落ち着いた様子に私自身も助けられて、「この子って、こんな一面もあるんだな」と驚かされました。日々の中でこんなふうに新しい発見があることが嬉しくて、飽きることがありません。

一頭一頭に個性があって、それぞれ違う反応をする。いたずら好きな子もいれば、馬同士にするみたいに毛づくろいしてくれる子、甘えてくる子もいる。そんな姿を見ていると、馬という生き物の存在そのものが、本当に尊いなって感じます。

Q4.これからやってみたいことは?

今は月に一度、富良野の牧場に通いながら、馬と触れ合う生活をしています。馬は人を癒す力があると思います。その魅力を1人でも多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。

そしてもうひとつ、奥能登の珠洲という町で、春夏秋冬を通して撮影していく映画に出演する予定です。監督は、珠洲に暮らす西海一紗さん。彼女の見ている世界の中に私が融合すること、とても嬉しく思います。その土地に根を下ろして生きている人たちの営みや、日々の季節のうつろいを、西海さんと一緒に丁寧に描きたいです。時間をかけてどんな作品が生まれていくのか、とても楽しみにしています。

これからも自分のトキメキに素直に、私らしくいることを諦めず、生きて行きます!

CREDIT

photo(portrait):Kazusa Saikai

SHARE

instagram

PROFILE

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

“トキメキ”発動中

HATSUDO編集部 by ヤマハ発動機

わたしたちを素敵な未来へ導く"トキメキの発動"にフォーカスし、その原動力を探求、発信しています。


新着記事

新着記事
台湾の記憶と重なる“青”。フィルムに焼きつく色の感覚

台湾の記憶と重なる“青”。フィルムに焼きつく色の感覚

「なんか気になる」と立ち止まってみる。視点を届け、誰かが笑ってくれたら

「なんか気になる」と立ち止まってみる。視点を届け、誰かが笑ってくれたら

静けさに耳を澄ませて。終わりのない学びが広がるファームの日々

静けさに耳を澄ませて。終わりのない学びが広がるファームの日々

アパレルから花の世界へ。一緒に“選ぶ時間”にトキメキを

アパレルから花の世界へ。一緒に“選ぶ時間”にトキメキを

服を通して交わる感覚。目の前の誰かと育て、ものづくりの形を探る

服を通して交わる感覚。目の前の誰かと育て、ものづくりの形を探る

選ぶことが増えた日々。買う場所と過ごす場所が、小さな豊かさをつくる

選ぶことが増えた日々。買う場所と過ごす場所が、小さな豊かさをつくる

TOP 発動HUNT 咀嚼音だけが響いていたあの日から。馬の個性と奥深さに魅せられて